鏡餅はいつからいつまで飾るの?正しい飾り方や意味・由来など

お正月の飾りといったら、鏡餅ですよね。昔は本物のお餅を家のあちこちに飾っていましたが、最近では鏡餅を飾らない家庭も増えています。

今では鏡餅の形をした真空パックの中に小さなお餅がたくさん入っていて、飾りがついているので便利になりました。

そんな鏡餅ですが、どんな意味や由来があるのか良く分からないですよね。今回はそのあたりを解説していきます。正しい飾り方も覚えて、気持ちよく新年を迎えましょう。

 

鏡餅の正しい飾り方って?

最近の鏡餅は箱から出すだけで、組み立て作業はほとんど必要ありませんので簡単ですよね。

① 三方の上へ四方紅を四方に広げる
② 四方紅へ御幣を取り付ける
③ 三方の上にお餅と橙をのせる
④ 裏白を取り付ける

市販品の鏡餅飾り方の動画です。市販品でなくても、どのように飾れば良いかイメージが湧いてきますよ。動画によっては、四方紅を広げずそのまま使用していたものもありました。四方へ繁栄する意味がありますので、必ず広げてくださいね。

地域やご家庭によって、串柿・勝栗・五万米・黒豆・するめ・伊勢えびなどを一緒に飾ることもあります。心を込めてお供えすると良いでしょう。

鏡餅はいつからいつまで飾ったら良いの?

お正月飾りは、だいたいクリスマスが終わって大掃除が終わったころに飾りますよね。一般的には29日と31日は避けるようにいわれています。29日は「9=苦しみ」、31日は「一夜飾り」といってどちらも縁起が悪い日なのです。1番適しているのは28日です。「8=末広がり」という意味があり、とても縁起が良いといわれているからです。

一方で「29日=福(ふく)」という考えがあったり、浄土真宗では31日に鏡餅を飾ると決まっていたりすることもあります。宗教や地域によってそれぞれ異なることもあるようです。

鏡餅を片付けるのは1月11日だといわれています。これはぞろ目で縁起が良い日とされているからです。また11日は鏡開きといってお餅を家族みんなで食べると良いといわれているのです。お雑煮やお汁粉にしていただきましょう。鏡餅は神様から力をいただける縁起物ですので、食べるだけで開運が期待できそうですよね。

鏡開きが地域によって15日のところもあります。地域の習慣に合わせましょう。

鏡餅はどこに飾るのが良いの?

昔、鏡餅は一つではありませんでした。神棚があるご家庭には、それぞれ小さな鏡餅をお供えするという習慣があるのではないでしょうか。メインとなる大きな鏡餅は床の間に飾ることがベストです。

しかし今は床の間がないご家庭が多いですよね。床の間がないなら、家族がみんな集まる場所に飾りましょう。テレビの上や動線の邪魔になる場所、見下ろすような場所は絶対に避けましょう。きちんとした場所にお供えしてくださいね。

供える方角もその年の恵方(えほう)や南・東向きが良いとされていますよ。恵方とはその年の吉となる方角のことです。

鏡餅は歳神様が宿る神聖なもので、幸運を引き寄せることができます。神棚でなくても、歳神様が来て欲しい部屋にも飾ってみると良いでしょう。

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鏡開きのときに切ってはいけない?

最近では小さなお餅がいくつも袋に入っているので、切る必要はありません。昔からある大きな丸いお餅だったら、大きすぎてそのままだと食べられませんよね。

鏡開きの時に包丁で食べやすく切りたい気持ちも分かります。しかし、鏡餅は切ってはいけないのです。これは、鏡開きの風習が武家社会から広まったことに深く関係しています。

刃物で鏡餅を切ることが切腹を連想させるために、包丁で切ることは避けられてきました。当時は木槌などでたたいて割って食べていたといわれています。

そもそもなぜ鏡餅と呼んでいるの?

これには2つの説があるといわれています。

今の鏡は一般的に四角いものが多いですよね。しかし昔は丸いものが多かったのです。

一つ目は、銅鏡のように丸いから「鏡餅」と呼ばれていたということです。鏡は神が宿るという神聖なものという意味も含まれているのです。

もう一つは「鑑みる(かんがみる)」という意味からきているといわれています。良いお手本「鑑みる」にあやかって、「かんがみもち」と呼ばれていたのが、だんだんと「かがみもち」に変化していったという説もあります。

どちらにしてもお正月にぴったりな縁起の良い意味を持っているということですね。

鏡餅を飾る理由ってなに?

鏡は神事によく使われており「三種の神器」の一つとして大切に扱われてきたものでした。

鏡には神様が宿るといわれていたこともあり、鏡のように丸いお餅を飾ることで、神様と共に新年をお祝いするという意味で飾られるようになりました。神様へのお供え物なのです。

その神様とはお正月にやってくるといわれる「歳神様」です。お正月は歳神様をお迎えする大切な行事なんですね。

歳神様とは農作物が豊作になるようにお願いした神様のことで、大切に扱うことで食べ物に困ることなく、暮らしていくことができると信じられていました。歳神様は汚い家を嫌うことから大掃除をし、お正月飾りを目印にやってくることから年末のうちにお正月飾りを飾る風習が今でも残っているのです。

鏡餅には神様(歳神様)が宿っている?

鏡餅は歳神様の「依代(よりしろ)」になっています。依代とは魂が宿るもののことをいいます。昔からものには神霊や魂が宿ると信じられてきました。

そのことから鏡餅には歳神様の魂が宿っていると考えられています。お正月に歳神様から魂を分けていただくことによって年を取ることができるといわれています。これが「数え年」なのです。

なぜお餅が二つ重なっているのか?

鏡餅といえば丸いお餅が二段重ねになっていますよね。そもそも丸い形には「円満」という意味があります。それが二つ重なっているので「円満に年を重ねていく」という願いが込められているといわれています。

鏡餅に使われる飾りの正しい名称や意味

まずは正しい名称を知っておきましょう。ただの飾りではなく、それぞれに願いも込められているのです。

橙(だいだい)

鏡餅の1番上に乗っています。実が大きくなっても落ちないので「代々家が栄えるように=子孫繁栄」を意味しているといわれています。今はみかんを代わりに使うことが多いですね。

御幣(ごへい)

橙から下に降ろされた紅白の紙のことです。四方に広がっている様子から、四方へ繁栄するようにという願いと赤が魔除けの意味をしているといわれています。一方、白一色のものは「四手(しで)」と呼ばれ、神社などでよく見かけられますよね。

四方紅(しほうべに)

鏡餅の下に敷いてある紙のことです。四方を「紅」で囲み「天地四方」を拝し、災いを寄せ付けない様子から1年間の繁栄を願っています。

裏白(うらじろ)

鏡餅の下から降ろされた緑色の植物のことです。これはシダという植物の一種です。シダは古い葉と新しい葉が一緒に成長することから、末永く繁栄するようにという願いが込められています。

また対になっているので夫婦円満という意味もあるといわれています。さらに裏が白いことで「清廉潔白」を意味し、白髪になるまで長生きするという願いもあります。

三方(さんぽう)

鏡餅が乗っている台のことです。神事のときに使われるものです。

まとめ

お正月飾りである鏡餅にも奥が深いのです。鏡餅に関する正しい知識を持って、気持ちよく歳神様を迎え入れたいですね。

また昔から続く鏡餅の風習を受け継いでいきましょう。まだまだ知らない日本に残る素晴らしい風習を知り、大切にしていきたいですね。