毎年3月に行われる人気の行事、東大寺二月堂の「お水取り」。
奈良では「お水取りが終わらなければ春は来ない」といわれるくらい大切な行事です。
1200年以上の歴史を持つお水取りですが、一番の見所は大きな火の玉を持った僧侶が二月堂の廊下を駆け抜ける「お松明(おたいまつ)」ですね。
そんな、東大寺二月堂のお水取り、2018年の日程・混雑状況を確認しましょう。
目次(ジャンプできます)
東大寺お水取り2018の日程・スケジュール
2018年のお水取りは、3月1日(木曜日)~3月14日(水曜日)の14日間行われます。
- 3月1日(木)~3月11日(日) 19:00~19:20 お松明(10本)
長さ7m・重さ40kgの松明を持って一人ずつ順番に廊下を駆け抜ける - 3月12日(月) 19:00~19:45 お松明(11本)
長さ8m・重さ70kgの籠松明を持って一人ずつ順番に廊下を駆け抜ける - 3月13日(火) 01:30~ お水取り、19:00~19:20 お松明(10本)
長さ7m・重さ40kgの松明を持って一人ずつ順番に廊下を駆け抜ける - 3月14日(水) 18:30~18:40 お松明(10本)
長さ7m・重さ40kgの松明を持って10人同時に廊下を駆け抜ける
東大寺お水取りの混雑状況
気になるのは、やっぱり混雑状況ですね。
前年までの傾向から考えると一番の混雑が見込まれるのは、以下の日にちです。
3月12日(月)
次の日の13日深夜に行われるお水取りを前に、期間中で一番多きいい籠松明が使用されるので大変な混雑が予想されます。
テレビなどで取り上げられるのはいつもこの日のお松明なので、この日しかお松明を見ることができないと思っている人が多いのも混雑の原因です。
場所については後で詳しく説明しますが、お松明が見える二月堂の下にある広場には3000~4000人しか入れないのに、実際には2~3万人もの参拝客で賑わいます。
3月14日(水)
最終日は10本のお松明が一気に廊下を駆け抜ける、というほかの日にはない光景が見られるため、この日も混雑するでしょう。
週末
どんな行事でもそうですが、土曜日と日曜日は混雑が予想されます。
東大寺お水取りの場所取りについて
お松明を見ることができる場所は二ヶ所あります。
- 二月堂下の広場(3000~4000人)
- 第二拝観席
先ほども書いたように、12日に関しては2万~3万人の参拝客が予想されます。
二月堂下の広場には多くても4000人しか入れませんので、単純に計算しても2万6000人が溢れることになります。
早く行っていい場所を確保しても、警察に移動させられたり、外にいるお客様にも見てもらうため、お松明の途中で第二拝観席に誘導されたりします。
第二拝観席は二月堂から200mくらい離れているため、お松明がずいぶん小さくなってしまいます。
そのほかの日は、週末なら夕方5時半、平日なら6時頃までに行けば大丈夫だと思います。
東大寺お水取りで混雑を避けるには?
混雑を避けてお松明を見たいのであれば、平日を選ぶと良いでしょう。
特に第1週の平日は特におすすめです。
今年は3月1日(木)と2日(金)に2日間が一番空いていてゆっくりと見ることができると予想されます。
12日には普通より大きい籠松明が使われますが、普通の松明も籠松明に見劣りしない迫力です。
第二拝観席から見るお松明も幻想的ですが、間近で火の粉を浴びたほうが心身が洗われてご利益も大きいそうですよ。
東大寺へのアクセス情報
- 所在地:奈良県奈良市雑司町406-1
- 拝観時間:境内自由/大仏殿・法華堂・戒壇堂08:00~17:00
- 拝観料:境内無料/大仏殿・法華堂・戒壇堂500円(大人)
- お問い合わせ:0742-22-5511
- 公式サイト
電車・バスからのアクセス
- JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」東口2番乗り場から市内循環バス(外回り)「大仏殿春日大社前」下車、徒歩5分。
- 市内循環バス(外回り)「氷室神社・国立博物館」下車、徒歩5分。
- 「近鉄奈良駅」から徒歩20分。
車からのアクセス
- 名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道経由、約60分。
- 京奈和自動車道「木津IC」から南へ約7km。
- 第二坂奈有料道路「宝来IC」から東へ約8km。
- 西名阪自動車道「天理IC」からR169経由、北へ約10km。
交通規制と駐車場
3月12日は大仏殿周辺の道路が終日通行禁止、また、東大寺付近は17時から21時までタクシーなど特別な許可がある車両以外通行禁止になります。
駐車場も早い時間から満車になることが予想されますので注意してください。
一定料金で停められる近場の駐車場を紹介しますが、これらも満車になる可能性があるので、できるだけ早めに行くようにしましょう。
- 奈良県営駐車場:登大路観光自動車駐車場(275台)
- 近鉄奈良駅周辺:タイムズ奈良中央(104台)
- JR奈良駅周辺:タイムズビエラ奈良(69台)
- ならまち周辺:タイムズならまち(132台)
「お水取り」「修二会」の正式名称
修二会(しゅにえ)を正しく言うと「十一面悔過(じゅういちめんけか)」と言います。
日常的に犯している様々な過ちを十一面観音菩薩の宝前で懺悔する、と言う意味があります。
お水取りが修二会の代名詞のようになっていますが、実際には3月12日の夜中に行われる行事が「お水取り」と呼ばれ、若狭井(わかさい)と言う井戸から観音様にお供えする「お香水(おこうずい)」をくみ上げることを指します。
また、「お松明」とは僧侶が火の玉を持って二月堂の廊下を駆け抜ける行事を指し、期間中は毎日あります。
まとめ
お水取りのお松明は火の粉を浴びると健康になる、幸せになるといわれています。
あなたも今年のお松明でご利益を頂いちゃいましょう。