【鴨が葱を背負って来る】の意味や例文!反対語・類義語・語源などを紹介

 

[鴨が葱を背負って来る]ということわざ、聞いたことがある人は多いですよね。

何となく意味を知っていても、正しい使い方やどんなときに使えば良いのか分からないこともあるでしょう。

このことわざは、どういった場面で使えるのか例文と一緒にご紹介します。反対語や類義語など気になる語源もまとめてチェックしてみましょう。

[鴨が葱を背負って来る]の意味は?

「かもがねぎをしょってくる」と読むことわざです。このことわざで出てくる鴨は、公園の池で泳いでいる鴨を表わしています。うまいことが重なり、ますます好都合であることのたとえになります。

そして、お人好しがこちらの利益になる材料を持ってくることをいいます。略して「鴨葱」と使われることも多くありますね。

[鴨が葱を背負って来る]とは、あまり良い意味で使われる言葉ではありません。

鴨という言葉には、騙しやすい人や利用しやすい人という意味があるのです。鴨は鳥類の中でも比較的捕まえやすく、囮(おとり)を使った狩猟に騙されやすいとされています。鴨が騙されやすいことから、そう呼ばれるようになったというわけですね。

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どんな場面で使う?例文は?

利益になるようなことが勝手に向こうからやってくるときに使いたい言葉です。[鴨が葱を背負ってやって来る]のことわざの例文は、以下のようになります。

  • 「誕生日プレゼントをもらったのに、おこづかいまでくれるなんて、鴨が葱を背負って来るとは、まさにこのことだ」
  • 「ただでお金が儲かるという鴨葱のような話に乗ってしまうのは、危険ですよ」
  • 「最近ついていないと落ち込んでいたら、鴨が葱を背負って来る話が舞い込んできた」
  • 「友達の彼がイケメンでお金持ちとは、鴨が葱を背負って来るみたいな話だと思う」
  • 「鴨葱のようなできごとが未だに信じられない」

直接相手に使うのは、とても失礼にあたります。「鴨が葱を背負って来て下さったようなお話をいただき、ありがとうございます。」などと使用するのは、間違いなのです。

心の中でうれしい事が重なりシメシメと思ったときに使いたい言葉ですね。

対義語や類義語・英文も?

[鴨が葱を背負って来る]のことわざの対義語や類義語、英文をご紹介します。

対義語(反対の意味を表わす言葉)
「蒔かぬ種は生えぬ」

類義語(似たような意味を表わす言葉)
「開いた口へ牡丹餅」「棚から牡丹餅」「寝耳へ小判」など

 

英文
「An accident waiting to happen.」思いがけないことが思わぬタイミングで偶然起こるという意味になります。

[鴨が葱を背負って来る]の語源ってなに?

 

実際の鴨が葱を背負っていることや鴨が葱を食べるということはありません。

[鴨が葱を背負って来る]のことわざは、江戸時代の食文化が語源になっているといわれています。鴨の肉質は柔らかく、脂身が甘いのでとても人気の食材だったのです。

しかし野鳥特有のにおいがあり、葱を一緒に入れてにおいを消していました。生で鴨肉を食べることもあったといわれています。また葱のほかにもセリなどの香味野菜を一緒にして料理していたとも言われているのです。

そういうわけで、江戸時代から食べられていた鴨鍋には葱がつきものです。鴨が自分で葱を背負ってやって来てくれれば、すぐに食べられて好都合であることから[鴨が葱を背負って来る]ということわざが生まれたということです。

現在わたしたちが食べている鴨は、公園の池に泳いでいる鴨ではありません。鴨とアヒルを交配させた合鴨という種類の鴨になります。

合鴨は食用だけでなく、お米作りにも生かされているのです。合鴨を水田に放つと虫などを食べてくれるので、害虫駆除することができます。また養殖された合鴨は、臭みがなくとても美味しく食べられるので、今でも人気が食材なのです。

まとめ

言葉の意味や語源を理解すると、ことわざを使いやすくなりますよね。

[鴨が葱を背負って来る]ということわざは、よく聞く言葉なので正しい意味を覚えて、いざというときに使ってみましょう。相手に対して使うのは失礼にあたるので、その点は注意しましょうね。